真狩高校ヤマツカリが最優秀賞を獲得するまでの軌跡

ハイスクールパティシエロワイヤル2023で真狩高校『ヤマツカリ』の2人が最優秀賞を獲得するまでの軌跡をまとめました。

真狩高校『ヤマツカリ』 山下 みのりさん、松本 姫和さん

1年前に交わした約束「もう一度この場所にこよう!」

『ヤマツカリ』の山下さんと松本さんは、昨年は2年生で本選への初出場を果たし、優秀賞を獲得しました。その時、2人は「もう一度来年この場所に戻ってこよう!」と誓い合いました。その時の気持ちを忘れずに1年間を過ごしてきました。

真狩高校では野菜製菓コースに在籍し、農作業を通して素材の勉強をしながら、国家資格・製菓衛生師取得のために製菓の勉強をしている2人。つねに、自然栽培の農作物の素材を生かせるように味を調整し、果実の魅力を引き立てるような製法、配合を心がけています。

写真はハイスクールパティシエロワイヤル2022優秀賞『ルバーブタルト~タルトに咲く紫と白のローズたち~』

 

アロニアとの出会い

山下さんの出身地である大滝地区はアロニアの生産量が日本一で子供のころからなじみのある果物でした。そこで今回、地元大滝地区で栽培されたアロニアを使ったスイーツを考案しました。

新型コロナウイルス蔓延時期に農園に真狩高校生が手伝いに行ったり、生産者の思いにふれたりする中でアロニアでおいしいスイーツをつくろうと決心しました。真狩高校では、自分たちでも農作物をつくっているため、日頃から生産者の視点も理解しながらお菓子づくりに活かしています。

 

写真は、アロニア農園と大滝アロニア振興会長 藤田 勉さん

 

素材の魅力を引き立てるために、何度も何度も試行錯誤の繰り返し 

アロニアは、そのまま食べると渋みが強く、ジャムなどに加工されることがほとんどですが、素材の味を活かす方法を考え何度も何度も試行錯誤を繰り返しました。

慣れ親しんだ果物なだけに、素材のおいしさも残るように工夫したのが最も苦労した点です。特に、アロニアのアパレイユや飾りつけのアロニアの砂糖漬けは何度も試行錯誤したので商品化されたら意識して食べてほしいポイントです。

※セイコーマートでの発売商品は、大滝地区のアロニアの缶詰にナパージュをかけたものになっています。

写真は真狩高校で試行錯誤しながらスイーツ作りに励む2人の様子

 

2年連続同じペアで挑戦できたこと。最後の大会で最高の賞を受賞できたこと。

本選ではハプニングや、思うようにいかなかった部分もありましたが、2年連続同じペアで挑戦できて高校生活最後の年に最高の賞を受賞することができました。

一年間思い続けたからこそ、高校生活最後の大会を悔いのないよう楽しく挑戦できたのかもしれません。

写真は、左からゲスト審査員の辻口博啓シェフ、松本 姫和さん、山下 みのりさん。2人は、11月にパティシエ研修旅行として金沢のスーパースイーツ製菓専門学校で学生に交じって辻口シェフの講習を受講する予定です。

 

いよいよ、10/23~全道のセイコーマートで発売!

ハイスクールパティシエロワイヤル2023で最優秀作品を獲得した真狩高校「ヤマツカリ」の作品、『ごろっとまるっとアロニアタルト』は全道のセイコーマートで10/23~発売になります。

高校生たちの思いがつまったスイーツを味わえるのはこの機会だけ!ぜひお近くのセイコーマートでお求めください。